豆の知識

赤飯の豆について

日本には様々な豆が流通しております。
地方によって色々な食べ方、種類があり、調べれば調べるほど奥深く面白いものです。
そんな中でも第1弾は、赤飯に使われる豆について取り上げてみます。
お祝い事には欠かすことない赤飯。実は、そこで使われる豆は、日本全国で異なっています。関東では、主に「ささげ」と呼ばれる豆が使われます。小豆のような形をしていますが、厳密には小豆そのものではありません。小豆自体が『マメ科ササゲ属アズキ』と分類される品種なので、その親分?みたいな存在です。皮が固くて割れにくいため、武士の文化の関東圏では"腹割れしない=切腹しない"ということで、縁起を担いで「ささげ」が使われています。ちなみに、私の実家は畑を持っており、「ささげ」を作っていました。虫が非常につきやすく、収穫した後、保存を間違えると虫が沸いてしまいます。虫が食べた後は、穴の空き方から勾玉(まがたま)に良く似た形になるので、それを目印に選別して、赤飯を作っていたのを思い出します。

さて、現在流通している「ささげ」は中国産が大半を占めていますが、国産では「だるまささげ(岡山産)」と呼ばれる品種が最高と言われております。「備中ささげ」とも言われ、これを使うと赤飯が綺麗なピンク色に仕上がります。味は、ものすごくおいしいです。値段は、、、べらぼうに高いです。年によって変わりますが、おおよそ中国産の7~8倍の価格。年々数が減っており、使われる方はかなり限られております。もし国産の「だるまささげ」を使っている和菓子屋さんを見つけましたらぜひ一度お試し下さい。

ちなみに私は小さい頃、赤飯の豆を残していましたが、杉山商事で豆の商品を扱うようになってから食べるようになりました。
理由は?高いから!(笑)生まれ持っての貧乏性な私なのです。。

赤飯の豆について

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